皆さまこんにちは
先日のポタリングの記事で使用した自転車について紹介いたします。
写真の自転車が2016年シーズンにレース等に使用している自転車です。
実測重量 7.9kg(ペダル付属品込み)
レースの戦績は
THE KAIMAKU 袖ヶ浦フォレストレースウェイ 6時間エンデューロ ロード以外クラス1位
筑波8時間耐久レース春 筑波サーキット AAクラス8位入賞
霞ヶ浦エンデューロ ミニベロCUP 2位などの成績を獲得しています。
700Cロードレーサーとも競合する筑波のAAクラスで入賞できたことは非常にうれしいです。
ベース車両のDシリーズは非常にポテンシャルの高いミニベロフレームです!!
カスタムの最初は乗り心地を更に良くする為、また軽量化のためフロントフォークはカーボンに交換しています。そして、ペイントはオリジナルにカラーを変えています。
この自転車は以前企画でフレーム内装型Di2仕様の自転車が作れないかと検討した際に1台だけ試作したフレームで、ダウンチューブに穴を開けて配線をフレーム内部へ。そして細く強度が心配になるチェーンステイ部分のケーブの出口は通常リヤ変速機へ向かうアウターワイヤーの受けを削り溶接で厚くなっている部分に穴を開けてワイヤーを出しています。このような追加工での強度確保に絶対の自信がなかったためこの企画は中止となりました。
高速化のために施した改造はフロントの楕円チェーンリングとリヤのカプレオ改造10Sパーツの使用です。
フロントは楕円56T-42T、リヤはカプレオ改10Sパーツで10T~25Tの10速の歯数構成です。
楕円チェーンリングは数社商品化していますが、今回はRIDEA社の56T+3のリングを装着しています。楕円率など非常に特徴のあるリングでペダリングはかなり自然な感じで踏めますが力が入れやすいリングです。
リングについての特徴についてはWEB検索をお願い致します。紹介サイトが多数ございます。
表記のとおり56T+3と言うことは一番力がかかる場所では59Tのチェーンリングを付けているのと同じことの様に感じます。高速化に必要な要素だと思います。
リヤを10S仕様にする為ドライブトレインはSHIMANO ULTEGRA 6770の10速Di2コンポーネントを使用しています。1世代前の機種ですが、E-TUBE PROJECT配線規格が統一化されているので今でも現役で十分に使用できます。
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これ以外にリヤホイールにこだわってみました。リムは定番アルミリムのALEX RIMSのR390の451仕様、ニップルはアルミニップルを使用しています。今回こだわったのはスポークです。
SAPIM社のCX-RAYと言うスポークを使用しています。
ミニベロでよく使用される#14プレーンスポークでホイールを高いテンションで組上げると非常に剛性が高いホイールが出来上がります。短い距離を走るには反応が良くて走りやすくなりますがロングに向きません。そのため通常ならテンションなどを調整します。
このCX-RAYは写真のように#14のスポーク扁平加工してあります。扁平加工と材質でスプリングの様なしなやかなスポークです。そのため組みあがったホイールも比較的軟らかく仕上がります。大きなギヤで高速巡航が続いたときに疲れにくく感じます。このスポークはしなやかなであるが故に非常に組みが難しく扁平部を回り止めで掴みながら組上げていきます。難易の高い作業が要求されるスポークです。
56Tの楕円チェーンリングもSAPIMのCX-RAYも流通が少なく入手が困難なパーツです。
特にスポークはリムとハブと組み方で決まるスポーク長決まりますが、計算で求められた長さのスポークが流通していなけば組むことができず、今回計算で出た長さのスポークが偶然販売流通していたので組むことができました。
レースイベントに出ることを想定して作成したミニベロでしたが、峠などを含み少し走りの要素が多いポタリング等でも十分に楽しめる自転車になりました。
パーツ交換に際し組立調整の知識等が必要になりますので、必ずミニベロのカスタムに理解の有る販売店様ご相談及び施工などを依頼して実施してください。
組立の知識がない方が実施して発生した車両不具合や事故について弊社は一切の責任を負いかねます。
スポーツの秋です。皆さまサイクルライフをエンジョイしてください!!