新型Dシリーズ改良点FDバンドの紹介
皆様こんにちは
スタッフの三井です。
今日は新型Dの改良点についてご紹介いたします。
2014年のDシリーズは走りを考えたミニベロをテーマに変更を重ねました。
内容的には、今まで紹介しました
「身長に合わせた3サイズ化」
「ジオメトリーの変更」
そして、ユーザーの用途に合わせてギヤ比についても見直しが行えるよう変更をしました。
それは、「直付け台座の廃止!」です。
従来のDシリーズのフレームでは直付け台座をフレームに溶接していた為に実質使用できるフロントのアウターチェーンリングは初期状態の52Tもしくは53Tのみでした。
そこで新たにFDバンドを作成する事でユーザーの希望のギヤ比が実現できるようにしました。
当社のシートチューブはマグネシウム素材で強度等を確保する為φ37mmと特殊なサイズです。
その為市販のFDバンドが使用できません。
使用できる物がないのなら作っちゃえとバンドを当社オリジナルで作成いたしました。
このバンドを作る過程で他社製品と互換性を確保する為にフレームのチューブ径の見直しを検討したり、それで強度計算で不合格が出てまた元のチューブ径に戻したりと紆余曲折の後にこのバンドが完成しました。
ですので自分としてもちょっと思い入れのあるバンドです。
新型Dシリーズの出荷時フロントチェーリングのアウター(大きい方)は53Tが
付いています。
クランクを80回転でまわした時に約22~28km/hの速度域でギヤの選択肢が一番多くある設定になっています。
これが、フロントチェーリングを55Tに変更すると約23~29km。58Tで約24~31km/hとなります。
フロントチェーリングを大きくすると自転車はより高速化できます。
そして、60Tにするとギヤ比的には700Cのコンパクトドライブクランクを付けた自転車とほぼ同等になります。
ご使用の環境が平坦路がほとんどでもう少し高速化したい場合等に大きなチェーリングへ変更はとても有効です。
市場には流通量がわずかですが62Tまでフロントダブル用のチェーリングが流通しているので用途に合わせて変更が可能になります。
またこのFDバンドはFDの取付け角度なども最適化されているため、従来品より同じチェーリングでも変速性能が向上します。
※SHIMANOのフロントディレーラー(前変速機)で対応するフロントチェーンリングの最大歯数は公式発表では55Tまでです。
それよりも大きなチェーリングは動作保証の対象外になります。
55T以上のチェーリングの使用を希望する場合はユーザー様の責任で改造をおこなってください。
またチェーンリングの変更はチェーンやシフトワイヤーの長さ変更などの作業が伴います。
ミニベロのカスタムに理解のあるプロショップとよく相談の上で実施してください。
新型Dシリーズのパーツも揃いつつあり近日デリバリー開始日をお知らせできると思います。
こちらでも告知させていただきますので、購入を検討されていらっしゃるお客様はお見逃しの無いように。
最後に今回ご紹介した改良によってカスタム次第でかなり高速域での走行が可能なスポーツ自転車になります。
ご乗車の際は安全の為必ずヘルメットとグローブを装着してください。